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DePINR&D2026.06.23約9分で読める

R&Dの現在地

DePIN事業YaseiGridを、どこまで・どう進めているか

NetsujoのDePIN事業「YaseiGrid」は、現在「構想・実証準備段階」です。本記事では、製品化済みであるかのように誇張せず、いまどの段階にあり、どんな流儀でR&Dを進めているのかを正直に開示します。自社R&Dをあえて公開する理由まで含めて書きます。

DePINそのものの解説や、YaseiGridで目指す事業の全体像は既存の記事に譲り、本記事は「現在地」と「R&Dの進め方」に絞ります。

この記事の要点

  • NetsujoのDePIN事業YaseiGridは、現在「構想・実証準備段階」です。一般提供しているサービスではありません。
  • R&Dの流儀は4つ。現在地を誇張せず開示する/小さく検証し撤退基準を先に決める/自分たちで手を動かす/得た知見をお客様の事業に還元する。
  • 構想段階のプロジェクトをあえて公開するのは、完成してから語るより、現在地を正直に開示するほうが誠実だと考えているからです。

— 01

いまの現在地(正直な開示)

先に、いちばん大事なことを書きます。YaseiGridは「構想・実証準備段階」です。稼働中のサービスでも、実績のあるプロダクトでもありません。Netsujoが研究・開発を進めている自社プロジェクトは、それぞれ次の段階にあります。

YaseiGrid

DePIN(分散型物理インフラ)

構想・実証準備段階

Cycle

ブロックチェーン応用

構想・研究段階

DID Platform

分散型ID

研究・開発継続中

DePINの定義やYaseiGridで目指す事業像は、「DePINとは?NetsujoがYaseiGridで目指すWeb3インフラ事業」「YaseiGridのDePINエコシステム」で整理しています。本記事は「現在地」に絞っています。

— 02

R&Dの流儀(4つ)

先端領域のR&Dは、不確実さとの付き合い方がすべてです。Netsujoは次の4つを流儀にしています。

01

現在地を、誇張せず開示する

YaseiGridは現在「構想・実証準備段階」です。すでに稼働している・実績があると見せかけることはしません。どこまで進んでいて、何がまだ未検証なのかを正直に書くことが、R&Dの出発点だと考えています。

02

小さく検証し、撤退基準を先に決める

大きく賭ける前に、検証すべき仮説を絞ってPoC(概念実証)で確かめます。「うまくいかなければ何をもって止めるか」を先に決めておくことで、引き際を見失わずに進められます。

03

自分たちで手を動かす

構想を語るだけでなく、実際に技術を触り、動かして確かめます。先端領域は、手を動かして初めて分かることが多い。R&Dも受託も、この姿勢は同じです。

04

得た知見を、お客様の事業に還元する

自社R&Dで得た技術の手触りや失敗の知見は、お客様の事業開発に生かせると考えています。R&Dは自己満足ではなく、提供価値の底上げにつなげるための投資だと位置づけています。

— 03

いま向き合っている問い(未検証)

構想・実証準備段階のいま、私たちが検証しようとしている論点を共有します。いずれもまだ答えが出ていない「問い」です。解決済みの主張ではありません。

技術

分散したノードの信頼性と、貢献の検証可能性をどう担保するか

インセンティブ

参加者の貢献を、どう公正に測って報いる設計にするか

法規制

トークンやインフラ運用を、国内の規制とどう整合させるか

運用

小さく始めて自立的に回るエコシステムを、どう設計するか

参考:DePINの主な領域

センサー・環境データ系気象・大気・位置情報などを分散的に収集

通信・ネットワーク系無線通信や帯域を参加者が提供

コンピュート・ストレージ系計算資源やストレージを分散提供

エネルギー・モビリティ系電力やモビリティ関連のデータ・資源を分散管理

YaseiGridの位置づけに関する全体像は、DePIN解説記事で整理しています。

— 04

なぜ構想段階で公開するのか

完成してから語るほうが、見栄えはします。それでも私たちが構想段階で開示するのは、現在地を正直に伝えることが誠実だと考えているからです。「できていないこと」を「できている」と見せかけない——その一線を守ることが、長く信頼される土台になります。

R&Dの過程を見せることは、Netsujoが先端領域にどう向き合っているかを伝えることでもあります。手を動かし、小さく試し、引き際を決め、得た知見をお客様に還元する。この姿勢こそ、私たちがお見せしたいものです。

自社R&Dは、受託の仕事と地続きです。先端技術を自分たちで触っているからこそ、机上ではない現実的な提案につなげられると考えています。YaseiGridのR&Dは、そのための投資でもあります。

— 05

よくある質問(FAQ)

YaseiGridとNetsujoのR&Dについて、想定される質問をまとめました。

Q1

YaseiGridはもう使えるサービスですか?

いいえ。YaseiGridは現在「構想・実証準備段階」です。実証に向けた準備を進めている段階で、一般提供しているサービスではありません。私たちは、段階を誇張せず正直に開示することを方針にしています。

Q2

DePINとは何ですか?

DePIN(Decentralized Physical Infrastructure Networks/分散型物理インフラネットワーク)は、物理的なインフラを分散的に構築・運用する仕組みの総称です。参加者の貢献をブロックチェーンで検証・記録し、トークンなどのインセンティブ設計と結びつける場合が多いのが特徴です。DePINの定義やNetsujoの位置づけは、別記事「DePINとは?NetsujoがYaseiGridで目指すWeb3インフラ事業」で詳しく整理しています。

Q3

なぜ構想段階のプロジェクトを公開するのですか?

完成してから語るのではなく、現在地を正直に開示することが誠実だと考えているからです。R&Dの過程を見せることは、私たちが先端領域にどう向き合っているかを伝えることでもあります。同時に、誇張のない情報発信は、お客様からの信頼の土台になります。

Q4

YaseiGridのR&Dは、受託の仕事とどう関係しますか?

自社R&Dで得た技術の手触りや、うまくいかなかった経験は、お客様の事業開発に還元できると考えています。先端領域を自分たちで触っているからこそ、実装まで踏み込んだ現実的な提案につなげられると考えています。

Q5

DePINにはどんな種類がありますか?

代表的には、センサー・環境データ系、通信・ネットワーク系、コンピュート・ストレージ系、エネルギー・モビリティ系などがあります。いずれも「物理的な資源やデータを、分散した参加者が提供し合う」点が共通します。領域ごとの詳細は別記事「DePINとは?NetsujoがYaseiGridで目指すWeb3インフラ事業」で整理しています。

Q6

パートナーや協業の相談はできますか?

構想・実証準備段階のため、関心をお持ちの方との情報交換や協業の検討は歓迎しています。ただし現時点で確約できる提供内容や時期はありません。まずはお問い合わせやプロジェクトページからご連絡ください。

Q7

今後の予定を教えてください。

構想・実証準備段階のため、具体的な提供時期は未確定です。小さく検証しながら段階を進め、進捗は誇張せずに開示していきます。最新の状況はプロジェクトページでも更新します。

まとめ

YaseiGridは構想・実証準備段階です。誇張して見せることもできますが、私たちはそうしません。現在地を正直に開示し、小さく検証しながら、自分たちで手を動かして進める——それがNetsujoのR&Dの流儀です。

完成だけが価値ではありません。過程を誠実に見せることもまた、信頼を積み上げる仕事です。YaseiGridのR&Dは、その姿勢を体現する自社プロジェクトであり、お客様への提供価値の底上げにつなげる投資でもあります。

この記事の著者

飯田 友広

飯田 友広

代表取締役

Netsujo株式会社 代表取締役。京都発のWeb3・AI実装スタートアップを2023年6月に創業。京都府ワーキンググループ「Chain UP KYOTO」参画(2026-03-10)、京都美術工芸大学での講義・龍谷大学でのセミナー実績、ITコミュニティ「みやこでIT」(connpassメンバー592名・イベント158回以上・2019年2月から運営)運営。NPO法人NEMTUS理事、BAR KRYPTO運営。ソーシャル企業認証「S認証」取得企業(2026-02)。技術領域はWeb3/ブロックチェーン/DID/NFT/生成AI/コミュニティ運営。

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