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— Web3 / DePIN

DePINの現在地と、NetsujoがYaseiGridで目指すWeb3インフラ事業

公開: 2026-06-10 / 著者: 飯田友広(Netsujo 代表取締役)

DePIN(Decentralized Physical Infrastructure Networks)は、ブロックチェーンやトークンインセンティブを活用して、現実世界のインフラやデータネットワークを分散的に構築する考え方です。

通信、ストレージ、GPU、地図、気象、車両データ、位置情報など、さまざまな領域で実証・商用化が進んでおり、近年は「Web3の新しいユースケース」としてだけでなく、「現実世界のデータやインフラをどのように効率的に整備するか」という観点からも注目されています。

Netsujo株式会社は、Web3スタートアップとして、ブロックチェーン技術を投機や金融領域だけに閉じず、地域、産業、行政、生活者の課題解決に接続することを目指しています。その具体的な取り組みの一つが、鳥獣リスクデータネットワーク「YaseiGrid」です。

YaseiGridは、AIカメラやセンサー、位置情報、通知システム、ブロックチェーン上の記録、将来的なステーブルコイン報酬などを組み合わせ、地域参加型で鳥獣リスク情報を収集・共有するDePIN型プロジェクトです。

この記事では、まず国内外のDePINの現在地を整理し、そのうえでNetsujoがYaseiGridを通じてどのようなWeb3インフラ事業を展開しようとしているのかを紹介します。

DePINとは何か

DePINは、Decentralized Physical Infrastructure Networksの略称です。直訳すると「分散型物理インフラネットワーク」となります。

従来のインフラ整備では、通信会社、クラウド事業者、地図会社、電力会社、自治体など、特定の主体が大きな設備投資を行い、インフラを所有・運用する形が中心でした。一方でDePINでは、個人や地域の事業者が持つ物理的な資産やデバイスをネットワーク化し、その貢献に応じて報酬を付与することで、インフラやデータ収集網を分散的に広げていきます。

具体的には、以下のようなものがDePINの対象になります。

  • 通信機器、Wi-Fiルーター、無線基地局
  • GPUやコンピューティングリソース
  • ストレージ容量
  • 車載カメラやドライブレコーダー
  • 気象ステーションや環境センサー
  • GNSS基地局や位置情報補正デバイス
  • AIカメラや監視・検知センサー

DePINの特徴は、単にデバイスを分散配置することではありません。重要なのは、物理的な貢献を検証し、データやサービスとして需要側に提供し、その対価をネットワーク参加者に還元する仕組みを持つことです。

つまりDePINは、次の3つの要素で成り立ちます。

  1. 現実世界の物理的な貢献
    例: 通信カバレッジを提供する、道路映像を収集する、気象データを観測する、AIカメラを設置する。
  2. 貢献の検証と記録
    例: 設置場所、稼働状況、データ品質、検知結果、貢献量などを検証・記録する。
  3. 需要側への提供と報酬設計
    例: 企業、自治体、研究機関、開発者、生活者がデータやサービスを利用し、その価値の一部を参加者に還元する。

この構造により、従来は大規模事業者しか整備できなかったインフラやデータネットワークを、より小さな単位の参加によって構築できる可能性があります。

DePINが注目される背景

DePINが注目される背景には、大きく3つの流れがあります。

1. AI時代における現実世界データの需要

生成AIやロボティクス、自動運転、スマートシティ、災害対策などの領域では、現実世界のデータがますます重要になっています。たとえば、道路の状態、交通量、気象、車両の挙動、建物や街路の変化、地域ごとの環境情報などは、AIモデルの学習、シミュレーション、予測、意思決定に利用されます。

しかし、これらのデータを一社だけで広範囲に収集するには、大きなコストと時間がかかります。DePINは、参加者が持つデバイスや移動、設置場所を活用することで、現実世界データを継続的に集める方法として注目されています。

2. 物理インフラ整備のコスト増加

通信、エネルギー、センサー網、クラウド、地図更新などのインフラは、整備にも維持にも大きな費用がかかります。DePINでは、中央集権的にすべての設備を保有するのではなく、ネットワーク参加者が分散的に設備やリソースを提供します。そのため、初期投資や運用負担を分散できる可能性があります。

もちろん、品質管理や責任分界、法規制対応は必要です。ただし、うまく設計すれば、従来型のインフラ整備では採算が合わなかった地域や用途にも、ネットワークを広げやすくなります。

3. Web3の用途が金融以外に広がっていること

Web3はこれまで、暗号資産、DeFi、NFT、ゲームなどの文脈で語られることが多くありました。一方でDePINは、Web3を現実世界の課題に接続する領域として位置づけられています。ブロックチェーンは、データの記録、貢献量の証明、報酬分配、参加者間の透明性確保に活用できます。特に、誰か一社だけが管理するのではなく、複数の参加者が関わるネットワークでは、記録の透明性やインセンティブ設計が重要になります。

この点でDePINは、Web3が社会実装に進むための重要なテーマの一つといえます。

海外の主なDePIN事例

海外では、すでに複数のDePINプロジェクトが実運用または商用展開の段階に入っています。ここでは代表的な事例を紹介します。

Helium: 分散型通信ネットワーク

Heliumは、DePINを代表するプロジェクトの一つです。個人や事業者がHotspotと呼ばれる機器を設置し、IoT通信やモバイル通信のカバレッジを提供します。Heliumの公式サイトでは、Hotspotが通信カバレッジを拡大し、ネットワーク利用に応じた報酬を得る仕組みが説明されています。Heliumの特徴は、通信インフラを通信会社だけで整備するのではなく、参加者の設置する機器によって補完しようとしている点です。

Filecoin: 分散型ストレージネットワーク

Filecoinは、世界中のストレージ容量をネットワーク化する分散型ストレージプロジェクトです。公式サイトでは、ネットワークストレージ容量、一定規模以上のアクティブデータを持つ大口クライアント数、Filecoin Virtual Machine上のスマートコントラクト数などが公開されています。DePINの観点では、ストレージという物理的なリソースを分散的に提供し、保存の証明や報酬設計にブロックチェーンを活用している事例といえます。

Render Network: 分散型GPUレンダリング

Render Networkは、世界中の遊休GPUを活用し、3Dレンダリングやクリエイティブ制作、AI関連処理に利用する分散型GPUネットワークです。GPU需要は、生成AI、映像制作、3D、XRなどの発展により高まっています。Render Networkは、GPUを持つ供給者と、GPU処理を必要とする需要者をつなぐDePIN型のモデルとして位置づけられます。

Aethir: 分散型GPUクラウド

Aethirは、AIやゲーム向けに分散型GPUクラウドを提供するプロジェクトです。公式サイトでは、企業向けグレードのGPUに対して、分散クラウドとしてアクセスできることを説明しています。AI開発ではGPU不足やクラウド費用の高騰が課題になっています。Aethirのような分散型GPUインフラは、DePINの中でも需要が比較的明確な領域です。

Bee Maps / Hivemapper: 分散型地図・道路データ

Bee MapsおよびHivemapperは、車載カメラを活用して道路映像や地図データを収集する分散型マッピングプロジェクトです。Bee Mapsの公式サイトでは、Physical AI向けの実世界映像データ、総マッピング距離、グローバル道路カバレッジ、ユニーク道路データなどが示されています。この事例は、DePINが「参加者にデバイスを設置してもらう」だけでなく、その結果として得られるデータを企業や開発者向けの価値に変換している点で参考になります。

WeatherXM: 分散型気象データネットワーク

WeatherXMは、個人や事業者が気象ステーションを設置し、ハイパーローカルな気象データを収集するDePINプロジェクトです。公式サイトでは、DePIN型の気象ステーションから収集したデータをB2B APIとして提供することが説明されています。気象データは、農業、防災、保険、エネルギー、物流など多くの領域で利用されます。WeatherXMは、分散型センサー網から得られるデータを、実需のある情報サービスに変換している事例です。

GEODNET: 高精度位置情報ネットワーク

GEODNETは、GNSS基地局を分散的に設置し、RTK補正データなどの高精度位置情報を提供するDePINプロジェクトです。公式サイトでは、ロボット、ドローン、自動運転、拡張現実などの用途が説明されています。センチメートル級の位置情報は、ロボティクス、ドローン、精密農業、測量、建設、自動運転などで重要です。GEODNETは、物理的な基地局設置とデータ利用を結びつけるDePINの代表例です。

国内・日本関連のDePIN事例

日本国内では、海外に比べるとDePINの商用事例はまだ限定的です。ただし、2025年以降、日本企業や研究機関が関わる動きが出てきています。

DIMO Japan: 自動車データDePINの日本展開

DIMOは、車両データをユーザー主導で接続・管理するDePINプロジェクトです。2025年には、DIMOとHAKUHODO KEY3がDIMO Japanの設立を発表し、日本の自動車メーカーや関連企業との連携を進める方針が示されました。自動車データは、保険、整備、フリート管理、中古車査定、EV充電、位置連動サービスなど、さまざまな用途があります。DIMO Japanは、日本でDePINが産業領域に接続していく事例として注目されます。

Mawari: 空間コンピューティング向けDePIN

Mawariは、XRや空間コンピューティングに必要な3Dコンテンツ配信、リアルタイムストリーミング、分散型インフラに取り組むプロジェクトです。Mawari Network Japanの公式サイトでは、DePINを活用した分散型インフラネットワークにより、空間コンピューティングにおける没入型体験を提供することが説明されています。また、KDDIは2024年に、Mawariが構築する分散型インフラのインフラ運営パートナーに就任する基本合意を発表しています。XRや空間コンピューティングは、今後のAIエージェント、3Dインターネット、デジタルツインとも関係する領域です。Mawariは、日本発または日本に深く関係するDePIN事例として重要です。

Tadatit: 共創型デジタルツイン流通サービス

Tadatitは、ガイアックス、早稲田大学、東京科学大学、Casley Deep Innovationsなどが、NICT委託研究として進めている共創型デジタルツイン流通サービスです。ユーザーが画像データなどを提供し、共創型のデジタルツインを構築する研究開発として位置づけられています。都市データ、3D地図、分散型データ流通、セキュアなオフチェーンストレージなどの文脈で、DePINの社会実装に近い取り組みといえます。Tadatitは商用サービスというより、研究開発・実証段階の取り組みです。ただし、都市や地域のデータを参加型で構築するという点で、DePINの方向性と重なります。

Dabba: インドの分散型Wi-Fiへの日本からの参加

Dabbaは、インドで分散型Wi-Fiネットワークを構築するDePINプロジェクトです。日本国内のインフラを構築する事例ではありませんが、Animoca Brands Japanが日本向けにルーター販売やセールス連携を行ったことで、日本から海外DePINに参加する事例として位置づけられます。この事例は、日本国内でのDePIN実装というより、日本のWeb3事業者やユーザーが海外DePINネットワークに関わる動きとして見るのが適切です。

DePINの現在地: 整理すべきポイント

国内外の事例を見ると、DePINはすでに複数の方向に広がっています。ただし、すべてのDePINが同じ段階にあるわけではありません。現時点では、次のように整理できます。

領域主な事例成熟度特徴
通信Helium、Dabba実運用あり通信カバレッジを参加者が提供する
ストレージFilecoin実運用あり分散ストレージ容量をネットワーク化する
GPU・計算資源Render Network、Aethir実運用・拡大中AI、3D、XRの需要と接続しやすい
地図・道路データBee Maps、Hivemapper実運用・拡大中物理AI、自動運転、地図更新に活用される
気象・環境データWeatherXM実運用あり農業、防災、保険、エネルギーと相性がよい
高精度位置情報GEODNET実運用ありドローン、ロボット、測量、精密農業に活用される
車両データDIMO、DIMO Japan海外実運用・日本展開中自動車産業との接続可能性が高い
デジタルツインTadatit研究開発段階都市データや共創型データ流通と関係する
地域安全・鳥獣リスクYaseiGrid構想・PoC準備段階日本固有の地域課題とWeb3を接続する

DePINの成功には、単に報酬を設計するだけでなく、需要側が存在することが重要です。つまり、「誰がそのデータやインフラを必要としているのか」「どの業務や生活上の意思決定に使われるのか」を明確にする必要があります。

Netsujo株式会社のWeb3スタートアップとしての位置づけ

Netsujo株式会社は、Web3を「暗号資産を扱う技術」だけではなく、複数の参加者が関わるネットワークにおいて、信頼、記録、貢献、報酬を設計するための技術基盤として捉えています。

Web3の価値は、単にトークンを発行することではありません。地域、産業、行政、生活者が関わる場面で、次のような仕組みを実装できることにあります。

  • 参加者の貢献を記録する
  • データの出所や履歴を確認できるようにする
  • 複数の主体が共同でネットワークを運営する
  • 貢献に応じて透明性のある報酬を設計する
  • 中央集権的な管理だけに依存しないデータ基盤を作る
  • 地域や産業の課題に対して、参加型の仕組みを導入する

Netsujoは、こうしたWeb3の特性を、実際の地域課題や産業課題に接続するスタートアップとして事業を展開していきます。その中でもYaseiGridは、NetsujoがWeb3スタートアップとして取り組むDePIN領域の中核的なプロジェクトです。

YaseiGridとは何か

YaseiGridは、AIカメラやセンサーを活用して、クマ、イノシシ、シカなどの鳥獣リスク情報を収集・共有するDePIN型のデータネットワークです。

日本では、野生動物による農作物被害、人的被害、観光地やキャンプ場での安全対策、山間地域での見回り負担などが課題になっています。特に人口減少や高齢化が進む地域では、行政や地域住民だけで広範囲を継続的に監視することは簡単ではありません。

YaseiGridでは、この課題に対して、地域に分散配置されたAIカメラやセンサーを活用します。検知された情報は、地図、通知、ログ、レポートなどの形で整理され、地域の安全判断や施設運営、行政対応に活用できるようにします。

将来的には、データ提供やデバイス運用に貢献した参加者に対して、ステーブルコインなどを活用したインセンティブを設計することも視野に入れています。

YaseiGridは、単なる鳥獣検知カメラではありません。Netsujoが目指しているのは、地域の安全情報を参加型で収集し、Web3の仕組みによって記録・共有・報酬設計まで拡張する、地域参加型のDePINインフラです。

YaseiGridで実現したいこと

YaseiGridが目指すのは、鳥獣リスクに関する情報を、地域の中で継続的に集め、必要な人に届け、判断に使える形にすることです。具体的には、以下のような用途を想定しています。

1. 鳥獣の検知と通知

AIカメラやセンサーが野生動物を検知した際に、地域住民、施設管理者、自治体担当者などに通知します。これにより、人的な見回りだけに頼らず、早期発見や注意喚起がしやすくなります。

2. リスク情報の地図化

検知地点、日時、動物の種類、出没頻度などを地図上で可視化します。単発の目撃情報ではなく、地域全体の傾向を把握することで、注意喚起、巡回計画、施設運営、農地管理などに活用できます。

3. 検知ログの記録と共有

検知情報をログとして蓄積し、必要に応じて自治体、施設、地域団体、研究機関などと共有できるようにします。ブロックチェーンや分散型ストレージを活用することで、データの改ざん耐性や履歴管理を高めることも検討できます。

4. 地域参加型のデバイス設置

行政や一部の事業者だけでなく、地域住民、農業者、林業者、キャンプ場、宿泊施設、観光施設などがデバイス設置やデータ提供に参加できる形を目指します。これにより、地域に点在するリスク情報を、より細かく、継続的に集めることができます。

5. 貢献に応じたインセンティブ設計

将来的には、デバイスの設置、稼働維持、データ提供、検知精度向上への貢献などに応じて、JPYCなどのステーブルコインを活用した報酬設計を検討します。この報酬は、投機的な目的ではなく、地域安全に必要なネットワークを継続運用するための参加インセンティブとして位置づけます。

YaseiGridがDePINである理由

YaseiGridは、以下の点でDePINの考え方に沿っています。

DePINの要素YaseiGridにおける対応
物理的なインフラAIカメラ、センサー、通信環境、設置場所
分散的な参加地域住民、農業者、施設、自治体、事業者などが参加可能
データ収集鳥獣の検知情報、位置情報、時間情報、出没傾向
貢献の記録デバイス稼働、検知実績、データ提供履歴の記録
需要側の利用自治体、観光施設、農業法人、林業、キャンプ場、地域団体など
インセンティブ将来的なステーブルコイン報酬、運用協力への対価設計
Web3技術の活用ブロックチェーン記録、分散型データ管理、透明な報酬設計

このように、YaseiGridは「地域にAIカメラを置くサービス」ではなく、物理的なデバイス、地域参加、データ流通、報酬設計を組み合わせたDePIN型のWeb3事業として設計されています。

NetsujoがYaseiGridに取り組む意義

NetsujoがYaseiGridに取り組む意義は、Web3を実社会の課題に接続することにあります。

Web3は、どうしても暗号資産価格や投機的な話題に注目が集まりがちです。しかし、本来Web3が持つ可能性は、複数の参加者が関わるネットワークを、より透明で、参加しやすく、継続しやすい形に設計することにあります。

鳥獣リスクは、特定の一社や一人だけで解決できる課題ではありません。行政、地域住民、農業者、観光施設、林業、研究者、開発者など、複数の主体が関わります。

そのため、情報を一箇所に閉じ込めるのではなく、必要な人が必要な形で利用できるようにし、データ提供者や運用協力者にも適切に価値が還元される仕組みが必要です。

YaseiGridは、この課題に対して、AI、IoT、地図、通知、ブロックチェーン、ステーブルコインを組み合わせて取り組むプロジェクトです。Netsujoは、Web3スタートアップとして、以下のような役割を担っていきます。

  • 地域課題に対するWeb3活用モデルの設計
  • AIカメラ・センサー・通知システムの開発
  • 鳥獣リスクデータの収集・可視化・共有基盤の構築
  • ブロックチェーンを活用した記録・証跡管理
  • JPYCなどのステーブルコインを活用した報酬設計の検討
  • 自治体、施設、地域事業者との実証実験の推進
  • 将来的なDePINネットワークとしての拡張

想定する利用者

YaseiGridは、以下のような利用者を想定しています。

自治体

鳥獣出没情報の把握、住民への注意喚起、巡回計画、防災・安全対策、農作物被害対策などに活用できます。

農業法人・農家

農地周辺の出没傾向を把握し、被害予防や対策の優先順位づけに活用できます。

キャンプ場・観光施設・宿泊施設

来場者や宿泊者の安全対策、営業判断、注意喚起、施設管理に活用できます。

林業・山間地域の事業者

作業員の安全確保、山間部での見回り補助、危険エリアの把握に活用できます。

地域住民・地域団体

身近な出没情報を共有し、日常生活の安全判断に活用できます。

研究機関・データ利用者

鳥獣の出没傾向、地域環境、季節変動、行動パターンの分析に活用できる可能性があります。

今後の展開

Netsujoは、YaseiGridを段階的に展開していきます。

初期段階では、AIカメラによる鳥獣検知、通知、地図表示、ログ蓄積など、実運用に必要な基本機能の検証を進めます。その後、自治体、施設、農業法人、地域団体などと連携し、実際の地域環境での実証を行います。

検証すべき主な項目は以下です。

  • 鳥獣検知の精度
  • 誤検知・見逃しの発生状況
  • 通知の速度と有用性
  • 設置・運用コスト
  • データの共有範囲
  • 利用者にとっての意思決定価値
  • 報酬設計の妥当性
  • 法規制・プライバシー・安全管理への対応

YaseiGridは、最初から大規模なネットワークを目指すのではなく、地域ごとの実課題に合わせて小さく検証し、実用性を確認しながら広げていく方針です。

まとめ

DePINは、Web3を現実世界のインフラやデータネットワークに接続する重要な領域です。

海外では、通信、ストレージ、GPU、地図、気象、車両データ、位置情報などで、すでに多様なプロジェクトが展開されています。日本国内でも、DIMO Japan、Mawari、Tadatitなど、DePINに関連する取り組みが出てきています。

一方で、日本におけるDePINはまだ初期段階です。だからこそ、地域課題や産業課題に根ざした実装が重要になります。

Netsujo株式会社は、Web3スタートアップとして、ブロックチェーン、AI、IoT、ステーブルコインを組み合わせ、地域や産業の課題解決に取り組んでいきます。YaseiGridは、その具体的な取り組みの一つです。

鳥獣リスクという日本の地域課題に対し、AIカメラとDePINの仕組みを活用することで、地域参加型の安全データネットワークを構築することを目指します。Web3は、画面の中だけで完結する技術ではありません。現実世界のデータ、場所、人、設備、地域の課題と結びついたとき、社会実装の可能性が広がります。

Netsujoは、YaseiGridを通じて、Web3を地域と現実世界に接続する新しいインフラ事業に取り組んでいきます。

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  • DePINや分散型インフラに関心のある事業企画・新規事業担当者

  • 鳥獣リスク・地域安全・観光施設運営の課題に直面している自治体・農業法人・施設運営者

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