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実践ログ

SEO・AI検索改善の
実践ログ

— 施策・観測・訂正履歴

このページは、netsujo.jpで実施したSEO・AI検索関連の変更を、成功例だけに絞らず記録するための実践ログです。各施策について、実施内容、観測できたこと、因果を言えないこと、現在の評価を分けて更新します。過去の判断が誤っていた場合は、旧記述を消して終わらせず、訂正日と変更理由を残します。

netsujo.jpは開設が新しく、流入はまだごく小規模です。派手な成果は出ていませんし、出ていないものを出たとは書きません。このログの価値は、うまくいった話ではなく、「実施したこと」「観測したこと」「因果として言えること・言えないこと」を分けて並べることそのものにあります。

一つだけ、このログ全体の前提を先に置きます。Googleは公式ガイドで、生成AI検索のための最適化は検索体験のための最適化であり、つまりSEOそのものである、と述べています。AI検索に出るための特別な追加要件はなく、ページがインデックスされ、スニペット表示の対象になっていることが条件です。この前提に立つと、「AI専用の施策」として扱っていたものの多くは、位置づけを見直す必要がありました。

出典: developers.google.com/search/docs/fundamentals/ai-optimization-guide

このログの要点

  • このページは、netsujo.jpで実施したSEO・AI検索関連の変更を、成功例だけに絞らず記録するための実践ログです。各施策を、実施内容、観測できたこと、現在の評価、因果を言えない範囲に分けて更新します。

  • 作業量や公開件数は生産性の情報、検索流入、AIでの言及、問い合わせは成果の情報として、両者を分けて扱います。

  • 過去の判断が誤っていた場合は、旧記述を消して終わらせず、訂正日と変更理由を残します。一般ページへのIndexing API利用のように、撤回した施策もそのまま記録します。

このログの読み方

各施策は、次の四項目で記録します。

実施
何を変更したか。
観測
どのデータで何が起きたか。
現在評価
継続、保留、撤回のどれか。
限界
成果と断定できない理由。

作業量や公開件数は生産性の情報です。検索流入、AIでの言及、問い合わせは成果の情報です。両者を分けて扱います。

— 01

施策の記録(実施・観測・現在評価・限界)

自社が施策を行った日と、Google公式が見解を更新した日は、別のものとして区別します。撤回した施策は削除せず、訂正と再発防止の内容を添えて残します。

1

旧URLのリダイレクト修正

実施
旧パスから存在しないブログURLへ到達していたリダイレクトを修正し、代表URLをヘルスチェックしました。
観測
対象URLが404ではなく、意図した記事へ到達する状態になりました。
現在評価
技術的な不具合の修正として完了です。検索流入の改善量を、この修正だけに帰属させることはできません。
限界
検索エンジンが旧URLを再クロールし、評価を統合するまで時間がかかります。
2

構造化データの見直し

実施
物販商品ではないサービスへProduct構造化データを使っていた箇所を見直し、ページの実態に合う型へ変更しました。表示内容と構造化データが一致しているかも確認しました。
観測
Search Console上の対象警告は解消しました。
現在評価
技術的な整合性の改善として有効です。ただし、生成AI機能へ表示されるための特別なschemaではありません。
限界
警告の解消と、検索順位、AI回答での引用、問い合わせの因果は、別に確認する必要があります。
3

記事固有のOGP改善

実施
ブログ記事ごとの画像とarticle属性を設定しました。
観測
SNSやチャットで共有した際に、記事固有の画像とタイトルが表示される状態になりました。
現在評価
共有時の理解とクリック判断を助ける改善です。
限界
SNS流入や指名検索への効果は、投稿頻度やテーマの影響を受けます。
4

内部リンクの追加

実施
サービスページから関連する技術記事へ、記事から関連サービスと関連記事へ移動できる導線を追加しました。
観測
孤立ページが減り、関連ページへ移動できる構造になりました。
現在評価
サイト理解とクロールの両方に必要な基礎改善として継続します。
限界
リンクを増やすだけでは不十分です。文脈と遷移先が一致しているかを定期的に確認します。
5

タイトルとディスクリプションの改善

実施
表示回数がある一方でクリックが伸びないページを抽出し、検索意図へ合わせてタイトルとディスクリプションを変更しました。
観測
一部ページは横ばいで、明確な改善と判断できる変化は確認できていません。
現在評価
継続観測です。タイトル変更だけを繰り返さず、検索意図と本文が一致しているかを確認します。
限界
検索結果の表示文はGoogleが変更する場合があります。競合、季節性、順位変動の影響も受けます。
6

llms.txtの設置

実施
サイトの概要と主要ページをMarkdownでまとめたllms.txtを設置しました。
観測
ファイルが公開され、取得できることは確認しました。AI検索での引用や推薦が増えたという因果は確認できていません。
現在評価
実験的な補助ファイルです。Google検索向けの必須施策としては扱いません。
限界
すべてのAIサービスが読むわけではなく、処理方法も統一されていません。
7

一般URLへのIndexing API送信

実施
2026年4月、一般的なサイトURLをIndexing APIへ送信しました。
訂正
この利用はGoogle公式の対象外でした。Indexing APIの対象は、JobPosting、またはVideoObject内のBroadcastEventを持つページに限られます。
現在評価
撤回し、処理を停止しました。一般ページのインデックス促進策として推奨しません。
再発防止
API利用の前に、対象コンテンツ、用途、公式文書、停止条件を確認するゲートを追加しました。

出典: developers.google.com/search/apis/indexing-api/v3/using-api

8

AIクローラーの方針整理

実施
検索・参照用、学習用、ユーザー操作用のクローラーを分け、robots.txtの方針を確認しました。
観測
設定状態とサーバーログを確認できるようにしました。
現在評価
公開情報をAI検索で発見してもらう方針に合わせ、検索・参照用のクローラーは許可を基本とします。学習用は別に判断します。
限界
許可は取得の可能性を確保する設定であり、検索回答への表示を保証するものではありません。

出典: developers.openai.com/api/docs/bots

9

AI検索の質問観測

実施
顧客の課題、比較、発注段階に分けて質問群を作り、外部AIでの言及、引用、正確性を観測しました。
観測
質問文や実行タイミングによって結果が変わることを確認しました。
現在評価
単発の判定を廃止し、条件を固定した反復観測へ移行しています。
限界
モデルの更新や検索結果の変化があり、施策との因果を完全には分離できません。
10

Google生成AI機能の計測

実施
Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートを、通常のWeb検索、外部AIからの引用、AIリファラと分けて確認する設計へ変更しました。
現在評価
Google内と外部AIを一つの可視性スコアへ混ぜない方針です。
限界
提供画面や対象範囲は変更される可能性があるため、確認日を記録します。

— 02

因果を言えないこと(仮説と事実の線引き)

上の記録で繰り返し出てきたとおり、施策の多くについて「これをやったからAIに載った/順位が上がった」という因果は、証明できていません。ここを曖昧にしないことが、このログの主眼です。

事実として言えること

施策を実施した日、実施した内容、そして観測できた結果(例:新規ページがインデックスを獲得した、という検証可能な事実)。

仮説にとどまること

初期に感じた定性的な手応え(「AIの回答に社名が出やすくなった気がする」といった感触)は、因果を示すデータではなく、仮説段階です。母数が小さく、AIの回答はモデル・検索機能・地域・時点で変動するため、一度や二度の観測で断定はできません。

Google公式が示す前提

生成AI検索に出る条件は、インデックスされスニペット表示の対象であること以上の特別な要件はない、と公式は説明しています。個別施策とAI可視性を直接結ぶ因果は、公式にも示されていません。

したがって、このログは「成功事例集」ではありません。因果を言えるようになるには、観測期間を固定し、同条件で計測を繰り返し、母数を積み上げる必要があります。私たちはその途中にいます。用語の整理はAIO・GEO・LLMOとは|用語の違いとGoogle公式が求めていない対策も参照ください。

— 03

効果が確認できなかった施策

成功例だけでなく、効果を確認できなかった施策も記録に残します。

llms.txtによるGoogle検索への効果

設置しましたが、Google検索の表示・流入への効果は確認できませんでした。Google公式は「Google検索に表示されるために、新しい機械可読ファイル・AIテキストファイル・マークアップ・Markdownを作る必要はない」と明記しており、ランキング要因としても挙げていません。

FAQ構造化データによるリッチリザルト表示

GoogleはFAQリッチリザルトの検索結果表示を2026年5月7日に終了しました。FAQ構造化データを残すこと自体は問題ありませんが、リッチリザルトとして検索結果に表示される効果は、もう期待できません。旧版がFAQPageを「表示効果のある施策」として書いていた点は訂正します。本記事のFAQも、可視HTMLのみで掲載しています。

タイトル・ディスクリプション改善によるCTR向上

書き直した一部ページのクリック率は横ばいのままで、現時点で改善は確認できていません。反映と再評価には時間がかかるため、失敗と断ずるのではなく、継続観測の対象とします。

これらを隠すと、実践ログは宣伝文になります。効果が出なかった記録こそ、次の判断材料になります。

— 04

次に検証すること

現時点で観測を続けている論点です。結果が出た時点で、観測期間を固定したうえでこのログへ追記します。

  • 顧客の非指名質問で候補に入るか。
  • 引用と回答への反映が一致するか。
  • AIリファラから主要CTAへ進むか。
  • 指名検索が増えているか。
  • 改善の提案が実装・公開まで進んでいるか。
  • 顧客の問い合わせ内容が変化したか。

— 05

チェックリスト(事実ベースで進めるために)

自社で同じことをする場合に、事実ベースで進めるための確認項目です。

  • 施策ごとに「実施・観測・現在評価・限界」を分けて記録しているか。
  • 「実施した日」と「Google公式が見解を更新した日」を混同していないか。
  • 「観測できた事実」と「感触・仮説」を、文章の上で区別しているか。
  • AI可視性について、個別施策との因果を断定していないか(Google公式は特別なschema・特別な書き方・AIテキストファイルは不要としている)。
  • FAQ構造化データを、リッチリザルト表示の効果を期待して付けていないか(2026年5月7日に表示終了済み)。
  • APIや外部サービスの利用前に、対象コンテンツ・用途・公式文書・停止条件を確認しているか。
  • 基礎SEO(クロール・インデックス・スニペット対象・内部リンク・モバイル表示)が整っているか。
  • 効果を確認できなかった施策も、隠さず記録に残しているか。
  • 観測期間を固定し、同条件で定点観測を繰り返しているか。

— 06

よくあるご質問

Q. llms.txtは置いたほうがよいですか?

Google検索への効果を期待して置く必要はありません。Google公式ガイドは「Google検索に表示されるためにAIテキストファイル等を作る必要はない」と明記しています。llms.txtはGoogle公式ガイドにランキング要因として挙げられておらず、私たちも設置後に効果を確認できませんでした。害はありませんが、限られた工数を割く根拠は乏しいです。

Q. FAQの構造化データは付けても意味がありますか?

リッチリザルトとして検索結果に表示される効果は、もう期待できません。GoogleはFAQリッチリザルトの表示を2026年5月7日に終了しました。ただし構造化データを残すこと自体は問題ありません。「表示が増える施策」としては扱わない、という現在の評価です。なお本記事では、FAQPageの構造化データは付けず、可視HTMLのFAQのみを残しています。

Q. Indexing APIで自社ページのインデックスを促進できますか?

一般的なページでは対象外です。Indexing APIの対象は、JobPosting、またはVideoObject内のBroadcastEventを持つページに限られます。私たちは2026年4月に一般URLを送信していましたが、対象外の利用であったため撤回し、処理を停止しました。

Q. このログに成果の数字が少ないのはなぜですか?

netsujo.jpは開設が新しく、流入がまだごく小規模で、因果として語れる成果が積み上がっていないためです。出ていない成果を出たとは書きません。検証可能な事実(例:新規ページのインデックス獲得)と、仮説にとどまる感触を分けて記録し、観測を続けている段階です。

— 07

訂正・更新履歴

実践ログである以上、書いた時点で正しいと判断していたことが、後で覆ることはあります。その履歴ごと残します。

更新履歴

  1. 2026年4月

    一般的なサイトURLをIndexing APIへ送信しました。この利用は同年7月23日に撤回しています(施策7)。

  2. 2026年6月

    構造化データ(JSON-LD)の整備、llms.txt・llms-full.txtの設置、表記の統一、結論先出しの構成、ハブ&スポークの内部リンク設計、AIクローラーの許可、タイトル・ディスクリプションの見直し、計測ベースラインの記録を実施しました。旧版に記録した実施内容を、そのまま引き継いでいます。

  3. 2026年7月23日

    一般ページへのIndexing API利用を撤回しました。llms.txt、ai-plugin.jsonなどを、GoogleのAI掲載要件として扱わない旨を追記しました。

  4. 2026年8月

    Google生成AIパフォーマンスレポートを計測設計へ追加し、Google内、外部AI、流入、コンバージョンを分離しました。旧記事の統合と訂正導線を開始しました。

訂正した旧要素

  • llms.txtを有効施策として提示訂正。Google公式はAIテキストファイル等を「作る必要はない」と明記しており、当社もGoogle検索への効果を確認できていません
  • FAQPageによるリッチリザルト表示効果訂正。GoogleはFAQリッチリザルトの表示を2026年5月7日に終了し、本記事からもFAQPageの構造化データを外しました
  • 構造化データとAI可視性の因果を示唆訂正。因果は観測できていません
  • 初期の定性的な手応えを成果のように提示仮説として明記しました
  • 成功施策のみ掲載効果を確認できなかった施策を追加しました
  • 実施日とGoogle公式の更新日の混在両者を別のものとして区別しました

このログを公開する理由

SEOやAI検索の改善では、施策の名前が先行しやすく、実装しただけで成果が出たように説明されることがあります。

私たちは、効果が確認できなかった施策、誤っていた施策、判断を保留している施策も記録します。Web改善を継続するために必要なのは、成功談の蓄積より、訂正可能な運用です。

この記事の著者

飯田 友広

飯田 友広

代表取締役

Netsujo株式会社 代表取締役。京都発のWeb3・AI実装スタートアップを2023年6月に創業。Webサイトを営業基盤として捉え、経営・営業・検索・生成AI・コンバージョン・計測を横断して課題と改善優先順位を整理する「Netsujo SIGNAL」を設計・運営。京都ビッグデータ活用プラットフォーム参画(小規模企業会員・ベンチャー)、同プラットフォーム発のワーキンググループ「Chain Up KYOTO」参画(2026-03-10)、IVS2026サイドイベント「なぜ京都でWeb3.0ビジネスなのか」を京都府庁旧議場で開催(2026-07-02・Netsujoとして主催、企画・登壇・運営/京都府デジタル政策推進課は共催)。京都美術工芸大学での講義・龍谷大学でのセミナー実績、ITコミュニティ「みやこでIT」(connpassメンバー614名・イベント167件・2019年2月から運営)運営。NPO法人NEMTUS理事、BAR KRYPTO運営。ソーシャル企業認証「S認証」認証企業(2026年2月認証・2026年4月公表)。技術領域はWeb3/ブロックチェーン/DID/NFT/生成AI/コミュニティ運営。

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この記事が向いている方

  • SEO・AI検索改善を、宣伝ではなく事実ベースの記録として進めたい方

  • 構造化データ・llms.txt・Indexing APIなどの施策の「現在の評価」を確認したい方

  • Google公式の見解を踏まえて施策の位置づけを見直したい方

  • 観測を続けながらSEO・AI検索の改善を進めたい事業担当者

— 壁打ち相談

読者のよくある相談

記事を読んだ後に「自分の状況だとどう判断すべきか」を整理するための壁打ち相談を受け付けています。下記のような相談例が当てはまる方は、お気軽にご連絡ください。

Q. 自社サイトがAIや検索にどう説明されているか、まず確認したいです。

公開情報からの診断で、現状の見え方と基礎SEO(クロール・インデックス・スニペット対象)の整い方を一緒に確認します。

Q. 構造化データやllms.txtは、結局やるべきですか?

Google公式の位置づけを踏まえ、貴社の状況で工数を割く根拠があるかを一緒に整理します。

Q. 成果をどう計測すればよいか分かりません。

ベースラインの取り方とGSC・GA4での定点観測の組み方を、観測期間の固定とあわせてお手伝いします。

上記いずれかが該当する場合、初回30分の壁打ち相談で論点整理に対応します。記事に書ききれない個別事情を踏まえた判断材料が必要な段階こそ、壁打ちが活きやすいフェーズです。

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