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SEO・AIO

IndexNowとBing対応

— AI検索時代に、Bingのインデックスを整える実装と実測

ChatGPT検索やMicrosoft Copilotのように、AIが答えを組み立てる検索が使われるようになりました。こうしたAI検索がどの検索基盤を情報源にするかはエンジンごとに異なり、その中にはBingの索引を参照するものがあります。日本ではBingの整備が後回しになりがちで、盲点になりやすい部分です。

この記事は、そのBing側を最新に保つための仕組みであるIndexNowに絞って、Next.jsで作ったサイトでの実装と運用、そして当社2サイトの実測値を扱います。エンジンごとの違いの全体像はAI検索エンジンの違いと対策に、クローラーを許可するか制御するかの判断はAIクローラーの許可と制御にまとめています。本記事はそのうち、Bingインデックスの整備(IndexNow)の実装と実測に特化した位置づけです。

この記事の要点

  • AI検索の一部はBingの索引を情報源に含みます。Bingのインデックスを最新に保つ実務手段がIndexNowです。

  • 実装は、キーファイルの公開と、host・key・keyLocation・urlList を含むJSONの送信で完結します。公開・更新のフローに組み込んで運用します。

  • 当社2サイトでは、Bing経由の自然流入がGoogle経由に対して10〜17%ありました(2026-07-24取得)。送信と流入増の因果は計測しておらず、掲載や順位を保証するものではありません。

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なぜBingを無視できなくなったか

理由は2つあります。1つは、AIアシスタント経由の流入が実データで観測できるようになったこと。もう1つは、そのAI検索の一部がBingの索引を情報源に含むことです。まず、AI経由の流入が実在することを当社のGA4データで確認します。

AI参照元netsujo.jpmiyakodeit.com
ChatGPT(chatgpt.com)5420
Perplexity(perplexity.ai)91
Gemini(gemini.google.com)42
Copilot(copilot.com)3
Claude(claude.ai)1

GA4 Data API で source/medium 別に集計したセッション数。取得日 2026-07-24、対象期間は直近90日(2026-04-25〜2026-07-23)。「—」は該当セッションなし。これらはAIアシスタント経由の流入が実在することの確認であって、Bing対応やIndexNowとの因果を示すものではありません。

数としては検索エンジン経由より小さいものの、AIアシスタントを起点とした参照は確かに発生しています。そして、これらのAI検索がどの検索基盤を使うかはエンジンによって異なり、Bing・Google・自前の索引に分かれます(詳しくはAI検索エンジンの違いと対策)。このうちBingの索引を参照する経路がある以上、Bing自体を整えておくことが、AI検索とBing経由の検索流入の両方への備えになります。その「整える」側の中心が、次に見るIndexNowです。

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IndexNowの仕組みと実装

IndexNowは、ページを公開・更新したときに「このURLが変わった」と検索エンジン側へ即座に通知する仕組みです。参加するエンジン(Bing・Yandex・Seznam・Naver など)に伝わり、クロールまでの待ち時間を短くします。クロールしてもらうのを待つのではなく、こちらから知らせる、という向きの違いです。

送信の中身は4つだけ

送信は、次の4項目を含むJSONを、IndexNowのエンドポイント(https://api.indexnow.org/indexnow)へPOSTするだけです。特別なSDKやライブラリは不要で、標準のHTTPクライアントで送れます。

項目役割
host対象ドメイン(例: netsujo.jp)。
keyサイトが発行する英数字のキー(32桁程度)。推測されにくい値を1つ用意します。
keyLocationキーファイルの公開URL(https://{host}/{key}.txt)。中身はキー文字列そのものです。
urlList通知するURLの配列。1リクエストで最大10,000件まで送れます。

Next.jsサイトでの運用フロー

当社では、キーファイルを public/ 配下に置いて公開し、送信はスクリプトから行っています。単発の送信も、sitemap.xmlから全URLを取得して一括で送る「バルク送信」も、同じ4項目の送信を対象URLの数だけ束ねるだけです。実際の運用手順は次の4ステップになります。

  1. 1Bing Webmaster Tools でドメインの所有を確認するIndexNow は所有確認済みのドメインに対して送信します。ここが未了だと、送っても反映されません。
  2. 2キーファイルを public 配下に置いて公開するhttps://{host}/{key}.txt でキー文字列を返すファイルを配置します。keyLocation はこのURLを指します。
  3. 3公開・更新のたびに、そのURLを送信する記事の公開や修正のフローに送信処理を組み込み、変更があったURLだけを urlList に入れて送ります。
  4. 4まとめて再送するときは sitemap から取得するリタイトルや構造変更を一括で伝えたいときは、sitemap.xml からURLを取得して一括送信します。

ポイントは、送信を「公開フローに組み込む」ことです。記事を出すたびに手で送るのではなく、公開・更新の処理の一部として送信を回すと、送り忘れがなくなります。1リクエストで最大10,000件まで送れるため、サイト全体をまとめて再通知する運用も、記事1本だけを通知する運用も、同じ仕組みで扱えます。

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当社2サイトのBing経由セッション(実測)

「Bingは日本では小さい」と言われますが、実際の割合は自社のデータで確認できます。当社が運営する2サイトについて、Bing経由の自然流入(bing / organic)と、比較のためのGoogle経由(google / organic)を実測した値が次の通りです。

サイトBing 90日Bing 28日Google 90日Bing / Google(90日)
netsujo.jp236841,420約16.6%
miyakodeit.com6827672約10.1%

GA4 Data API で source/medium(bing・google × organic)別に集計したセッション数。取得日 2026-07-24、90日は 2026-04-25〜2026-07-23、28日は 2026-06-26〜2026-07-23。比率は各サイトの90日のBing ÷ Google。

Google経由に対して、netsujo.jpで約16.6%、miyakodeit.comで約10.1%。「1〜2割」という規模は、無視するには惜しく、かといって過大評価もできない、確認して判断すべき水準です。重要なのは、この割合はサイトごとに違うということです。自社のGA4で source/medium を見れば、Bingにどれだけ流入があるかは今日すぐ確認できます。

因果については断定しません。当社はIndexNowによる送信を公開フローの中で継続していますが、上記のBing経由セッションが「IndexNow送信の結果」だと計測して切り分けたわけではありません。ここで示しているのは、Bing経由の流入が一定量あるという事実と、IndexNowはそのBingのインデックスを最新に保つための実務手段だという関係です。送信すれば必ず増える、という主張ではありません。

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運用でつまずかないための注意

IndexNowは仕組みが単純なぶん、送るURLの選び方と前提の確認で品質が決まります。送信を回し始める前に、次の点を押さえておくと、通知の信頼を保てます。

  • noindex のURLを送らないインデックスさせない方針のページを送っても意味がなく、送信リストの信頼を下げます。公開・索引対象のURLだけを送ります。
  • 存在しない・リダイレクトするURLを送らない404 や恒久リダイレクトのURLは、送信リストのノイズになります。最終的な正規URLを送ります。
  • keyLocation が公開されているか確認するキーファイルが 403 や 404 だと、リクエストが弾かれます。送信前にブラウザで開いて、キー文字列が表示されるか確かめます。
  • 更新が無いURLを繰り返し送らないIndexNow は「変更を伝える」仕組みです。変更が無いのに大量・高頻度で送る必要はありません。
  • 送信=インデックス確約ではない送信はクロールを促す通知であり、実際にインデックスされ回答に使われるかは各エンジンの判断です。掲載や順位を保証するものではありません。

とくに最初の2つ(noindexのURLと、存在しない・リダイレクトするURLを送らない)は、送信リスト全体の信頼にかかわります。どのクローラーを許可し、どこを索引対象にするかという方針そのものはAIクローラーの許可と制御で扱っているので、あわせて整理すると、送るべきURLの範囲がはっきりします。

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よくあるご質問

IndexNow を使うと検索順位は上がりますか。

順位や掲載を保証するものではありません。IndexNow の役割は、更新をインデックス側へ素早く伝え、クロールまでの待ち時間を短くすることです。順位や回答への採用は、コンテンツの中身と各エンジンの判断によります。

Google にも効きますか。

IndexNow は、これに参加する検索エンジン(Bing・Yandex・Seznam・Naver など)向けの仕組みです。Google のインデックス通知は別系統で、Search Console のサイトマップ送信などで行います。役割が違うため、どちらか一方で足りるものではありません。

Bing は日本でどれくらい重要ですか。

当社の実測では、Bing 経由の自然流入は Google 経由に対して10〜17%ありました(後述の実測値)。規模はサイトによって異なるため、自社の GA4 で source/medium を見て確認するのが確実です。

ChatGPT 検索や Copilot に出るには何をすればよいですか。

まず共通の土台(インデックスされていること・情報の正確さ・テキストで構造化されていること・一次情報があること)を整えることが先です。Bing の索引整備は、Bing を情報源に含むAI検索への備えのひとつになります。どのAI検索がどの検索基盤を使うかは、エンジン横断の記事で整理しています。

IndexNow のキーは公開して大丈夫ですか。

IndexNow のキーは公開を前提にした設計です。keyLocation として https://{ドメイン}/{キー}.txt で公開し、送信元が正当な所有者であることの照合に使います。パスワードのような秘匿情報ではありません。

この記事の著者

飯田 友広

飯田 友広

代表取締役

Netsujo株式会社 代表取締役。京都発のWeb3・AI実装スタートアップを2023年6月に創業。Webサイトを営業基盤として捉え、経営・営業・検索・生成AI・コンバージョン・計測を横断して課題と改善優先順位を整理する「Netsujo SIGNAL」を設計・運営。京都ビッグデータ活用プラットフォーム参画(小規模企業会員・ベンチャー)、同プラットフォーム発のワーキンググループ「Chain Up KYOTO」参画(2026-03-10)、IVS2026サイドイベント「なぜ京都でWeb3.0ビジネスなのか」を京都府庁旧議場で開催(2026-07-02・Netsujoとして主催、企画・登壇・運営/京都府デジタル政策推進課は共催)。京都美術工芸大学での講義・龍谷大学でのセミナー実績、ITコミュニティ「みやこでIT」(connpassメンバー609名・イベント162回以上・2019年2月から運営)運営。NPO法人NEMTUS理事、BAR KRYPTO運営。ソーシャル企業認証「S認証」認証企業(2026年2月認証・2026年4月公表)。技術領域はWeb3/ブロックチェーン/DID/NFT/生成AI/コミュニティ運営。

プロフィールを見る

この記事が向いている方

  • ChatGPT検索・Copilot時代に向けて、Bing側のインデックスを整えたいBtoB企業の担当者

  • Next.jsで作ったサイトにIndexNowの運用を組み込みたいITエンジニア

  • Bingにどれだけ流入があるかを、自社のデータで確認して判断したい方

— 壁打ち相談

読者のよくある相談

記事を読んだ後に「自分の状況だとどう判断すべきか」を整理するための壁打ち相談を受け付けています。下記のような相談例が当てはまる方は、お気軽にご連絡ください。

Q. うちのサイトはBing経由の流入がどれくらいありますか?

GA4の source/medium を一緒に確認し、Bing対応に手をかける価値があるかを事実で判断します。

Q. IndexNowを公開フローに組み込むには何から始めればよいですか?

キーファイルの公開・所有確認・送信処理の入れどころを、現在の構成に合わせて整理します。

Q. AI検索に出るために、Bing対応以外に何をすべきですか?

共通の土台(インデックス・正確さ・構造・一次情報)とエンジン別の備えを切り分けて確認します。

上記いずれかが該当する場合、初回30分の壁打ち相談で論点整理に対応します。記事に書ききれない個別事情を踏まえた判断材料が必要な段階こそ、壁打ちが活きやすいフェーズです。

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