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SEO・AIO

Web営業力診断
チェックリスト

伝わる内容・見つかる状態・信頼・導線・計測の5分野20項目で、自社サイトの営業力を自己診断する

「サイトはあるのに問い合わせが来ない」という状態は、原因を分解して確認できます。原因はひとつとは限らず、内容・可視性・信頼・導線・計測のどこで止まっているかは企業ごとに異なります。本記事では、BtoB企業のWebサイトが営業として機能しているかを、5分野20項目のチェックリストで自己診断する方法を解説します。専門ツールは不要で、自社サイトを開きながら30分程度で確認できる構成です。

この記事の要点

  • Web営業力は「A.内容が伝わるか」「B.見つかるか」「C.信頼できるか」「D.問い合わせにつながるか」「E.計測・改善できるか」の5分野20項目で自己診断できます。

  • 各項目は「はい/いいえ」で判定できる基準にしてあります。「いいえ」が集中している分野が、最初に改善すべきボトルネックです。

  • 自己診断で分かるのは公開情報から確認できる範囲までです。検索やAI検索上で自社がどう見えているかは、外部からの診断(無料診断を含む)で補完できます。

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結論: Web営業力は20項目で自己診断できる

BtoB企業のWebサイトの営業力は、「内容」「可視性」「信頼」「導線」「計測」の5分野に分解すると、専門知識がなくても20項目のチェックリストで自己診断できます。

本記事でのWeb営業力とは、見込み顧客が自社を探し、内容を理解し、信頼を確認し、問い合わせに至るまでの一連の流れを、Webサイトがどこまで支えられているかを指します。デザインの良し悪しや検索順位そのものではなく、「営業プロセスの各段階でサイトが仕事をしているか」を見る指標です。

BtoBの購買では、見込み顧客は問い合わせの前に候補企業のサイトを比較検討します。このとき、サイトが次の4つの質問に答えられない場合、比較の土俵から外れます。

  • 何をしてくれる会社か(内容)
  • そもそも候補として見つかるか(可視性)
  • 任せて大丈夫か(信頼)
  • 次に何をすればよいか(導線)

そして、これらの状態を把握し改善し続けるには計測が必要です。本記事のチェックリストは、この5分野を各4項目、計20項目に落とし込んだものです。

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診断の前提: 誰が・何を確認するための診断か

この診断は、Webの専門部署がない企業でも、経営層・営業責任者・Web担当者が自分の目で確認できることを前提に設計しています。

進め方は次のとおりです。

  1. 1.自社サイトの主要ページ(トップ・サービス紹介・会社概要・問い合わせ)をブラウザで開きます。
  2. 2.各項目を「はい/いいえ」で判定し、記録します。判断に迷う項目は「いいえ」として扱います。迷う時点で、見込み顧客にも伝わっていない可能性が高いためです。
  3. 3.可能であれば、自社を知らない社外の1名(取引先や知人)にも同じ項目を見てもらい、判定のずれを確認します。

社内の人間は自社サービスを知りすぎているため、「書いていないのに伝わっている」と錯覚しやすい点に注意が必要です。

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チェックリスト20項目(5分野)

20項目の全体像は次の表のとおりです。各分野の詳細は表の後で解説します。

分野確認する観点項目番号
A. 内容が伝わるかサービス・対象顧客・提供範囲・価格情報1〜4
B. 見つかるか検索結果・AI検索・ページの存在・表記5〜8
C. 信頼できるか会社情報・実績・人・更新状態9〜12
D. 問い合わせにつながるかCTA・フォーム・心理的ハードル・次の行動13〜16
E. 計測・改善できるかGA4・Search Console・KPI・改善体制17〜20

A. 内容が伝わるか(項目1〜4)

A分野で確認するのは、初めてサイトを訪れた見込み顧客が「何を・誰に・どこまで」提供する会社かを理解できるかどうかです。

  • 項目1: 初見の社外者が、短時間で「誰に・何を・どう提供する会社か」を説明できる。「10秒」はNetsujoが初見確認に用いる運用目安であり、普遍的な基準ではありません。社内担当者ではなく、事業を詳しく知らない人にトップページを見せ、説明を再現できるかで判定します。
  • 項目2: 主力サービスごとに、独立した紹介ページがある。「事業内容」ページに1行ずつ並んでいるだけの状態は「いいえ」です。サービスごとに、課題・提供内容・進め方を説明するページが必要です。
  • 項目3: 「どんな企業向けか」(対象顧客)が明記されている。業種・規模・状況のいずれかで対象が書かれているかを確認します。対象を書かないと、見込み顧客は「自社に関係があるか」を判断できません。
  • 項目4: 価格・料金の目安、または費用が決まる要因が書かれている。具体的な金額の公開が難しい場合でも、料金レンジや「何によって変動するか」の説明があれば「はい」です。価格情報が皆無の状態は、比較検討の段階で候補から外れる一因になり得ます。

B. 見つかるか(項目5〜8)

B分野で確認するのは、見込み顧客が検索エンジンやAI検索で候補を探したときに、自社が発見される状態にあるかどうかです。

  • 項目5: 会社名で検索すると、自社サイトが検索結果の1位に表示される。社名検索で自社が出ない場合、紹介や名刺経由の見込み顧客まで取りこぼします。社名や指名での検索を伸ばす考え方は指名検索を増やす方法で解説しています。
  • 項目6: 主力サービスを表す言葉(サービス名ではなく一般名詞)で自社のページが存在する。見込み顧客は自社サービスの固有名を知りません。「顧客が使う言葉」に対応するページがあるかを確認します。
  • 項目7: ChatGPTなどの生成AIに「自社ができること」を質問したとき、回答内容が事実と一致している。不在・誤認がある場合は「いいえ」です。AI検索経由の情報収集は、BtoBの初期検討でも使われ始めています。AI検索に見つかる状態を作る全体像はBtoB企業のAIO入門で確認できます。
  • 項目8: 会社名・サービス名・所在地などの基本情報が、サイト内で表記統一されている。表記ゆれは、検索エンジンとAIの両方にとって同一性の判定を難しくします。

検索・AIに出ない原因の切り分けと直し方は、自社サイトが検索・AIに見つからない原因と直し方で詳細に解説しているため、本記事では判定のみに絞ります。

C. 信頼できるか(項目9〜12)

C分野で確認するのは、見込み顧客が「この会社に任せて大丈夫か」を判断する材料が揃っているかどうかです。

  • 項目9: 会社概要に、所在地・代表者名・設立・事業内容が明記されている。基本情報の欠落は、それ自体が不信の要因になります。
  • 項目10: 実績・事例が、具体的な内容(何を・どう支援したか)とともに掲載されている。ロゴの羅列だけでは判断材料になりません。公開できる範囲で、課題と支援内容を文章化しているかを確認します。
  • 項目11: 「誰がやっている会社か」が分かる。代表者・担当者のプロフィール、経歴、専門領域が書かれているかを確認します。BtoBでは最終的に人が信頼の対象になります。
  • 項目12: 現在も活動していることを確認できる更新情報がある。「1年以内」はNetsujoの初期診断で使う目安です。業界や更新頻度によって適切な間隔は異なるため、日付だけでなく、現行サービス・実績・会社情報が最新かを確認します。

信頼性を示す情報の設計はE-E-A-Tと呼ばれる観点で整理できます。詳細はBtoB企業のE-E-A-Tへ委譲します。

D. 問い合わせにつながるか(項目13〜16)

D分野で確認するのは、内容を理解し信頼した見込み顧客が、迷わず次の行動に移れるかどうかです。

  • 項目13: 各サービスページから、1クリックで問い合わせ・相談へ進める。問い合わせボタンがトップページにしかない構成は「いいえ」です。
  • 項目14: 問い合わせフォームの入力項目が、初回判断に必要な情報へ絞られている。入力項目数だけで良否は決まりません。「10項目超」はNetsujoの見直し目安であり、案件の複雑さや営業プロセスに応じて変わります。任意項目を含め、入力理由を説明できない項目は削減候補です。
  • 項目15: 「問い合わせたら何が起きるか」が書かれている。返信までの目安、初回相談の内容、営業電話の有無など、問い合わせ後の流れが分かると心理的ハードルが下がります。
  • 項目16: 問い合わせ以外の中間的な行動(資料、無料診断、メール相談など)が用意されている。検討初期の見込み顧客は、いきなり商談を申し込みません。温度感に応じた選択肢があるかを確認します。

E. 計測・改善できるか(項目17〜20)

E分野で確認するのは、サイトの状態をデータで把握し、改善を続けられる体制があるかどうかです。

  • 項目17: GA4(アクセス解析)が設置され、誰かが月1回以上確認している。設置されていても誰も見ていない状態は「いいえ」です。
  • 項目18: Google Search Consoleが設定され、どんな検索語で表示されているかを確認できる。
  • 項目19: 問い合わせ・資料請求などの重要な行動が、コンバージョンとして計測されている。ページビューだけでは営業成果と結びつけられません。
  • 項目20: サイトの改善を判断・実行する担当(社内または外部)が決まっている。診断しても、直す体制がなければ結果は変わりません。

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判定は「印象」ではなく証拠を残す

診断を資産にするには、「はい/いいえ」だけでなく根拠を残します。各項目に次の4列を持つ診断シートを用意してください。

記録内容
判定はい/一部/いいえ
根拠URL・画面どのページ・どの画面を見て判断したか
事業への影響失注、誤認、未計測など何が起きるか
次の修正原稿修正、ページ追加、計測設定など具体作業

記入例は次のとおりです。「一部」を設けることで、二択では見落とす中間状態を扱えます。

判定根拠URL・画面事業への影響次の修正
一部サービス一覧ページ(1行ずつ記載)各サービスの提供範囲が伝わらず、比較検討で候補から外れる主力サービスごとに独立した紹介ページを追加(項目2)
いいえ問い合わせフォーム画面(入力項目14個・任意含む)入力の手間で離脱し、問い合わせ数が伸びない初回判断に不要な任意項目を削減(項目14)
はいGA4管理画面(月次で担当者が閲覧)流入と行動をデータで把握できているコンバージョン計測の設定状況を項目19で確認

Netsujo SIGNALの診断では、この証拠と事業影響まで落とし込み、担当者が変わっても同じ説明ができる状態を目指します。

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採点と優先順位の付け方

採点は分野ごとの「はい」の数で行い、合計点よりも「どの分野が欠けているか」を重視します。

分野の状態判定対応の方向性
「はい」4つ十分現状維持し、他分野へ注力
「はい」2〜3つ部分的「いいえ」項目を個別に改善
「はい」0〜1つボトルネックこの分野を最優先で改善

優先順位の考え方は次のとおりです。

  1. 1.A(内容)とC(信頼)が欠けている場合、最優先で直します。内容と信頼が不足した状態で集客(B)を強化しても、訪問者は問い合わせに至りません。
  2. 2.AとCが揃っているのに問い合わせがない場合、B(可視性)とD(導線)を確認します。「そもそも来ていない」のか「来ているのに離脱している」のかは、E(計測)のデータで切り分けます。
  3. 3.E(計測)はすべての土台です。計測がない状態では、どの改善も効果を確認できません。GA4とSearch Consoleの設定は、他の改善と並行して最初に済ませます。

計測データを起点にどのページから直すかを決める手順は、GSC起点のコンテンツリライトで具体的に解説しています。

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自己診断の限界と外部診断の使い分け

このチェックリストで診断できるのは、自社サイトを開いて確認できる範囲までです。外から自社がどう見えているかは、自己診断では確認しきれません。

具体的には、次の点は自己診断の対象外です。

  • 検索結果やAI検索の回答上で、競合と比較したときの自社の見え方
  • GA4・Search Consoleの実データにもとづく、離脱ポイントや優先改善ページの特定
  • どの項目から直すと効果が出やすいかの、データにもとづく優先順位付け

当社の場合、公開情報にもとづく無料のWeb診断とAI可視性スキャン(無料でAI可視性をスキャンする)を提供しており、自己診断の結果と突き合わせる使い方ができます。GA4・Search Consoleの実データを使った分析は有料の精密分析(11万円・税別)の範囲です。自己診断→無料診断→必要に応じて実データ分析、という順で進めると、費用をかける前に課題の当たりを付けられます。

よくあるご質問

Q1. 20項目のうち、最低限どこから手を付けるべきですか?

A分野(内容が伝わるか)とE分野の項目17〜19(計測の設置)からです。内容が伝わらないサイトは集客しても成果につながらず、計測がないサイトは改善の効果を確認できません。この2つが他のすべての改善の前提になります。

Q2. チェックの結果、ほとんど「いいえ」でした。サイトを作り直すべきですか?

全面リニューアルが唯一の選択肢ではありません。A分野・C分野の多くは、既存サイトへのページ追加・原稿修正で改善できます。デザインや構造自体が古い場合でも、先に「何を伝えるか」を整理してからリニューアルに入ると、作り直しの失敗を避けられます。外部へ発注する場合の確認観点はSEO・Web制作会社の選び方で解説しています。

Q3. 診断は誰が行うべきですか?

営業責任者とWeb担当者の2名以上で行う形を推奨します。営業側は「顧客に聞かれること」を知っており、Web側は「サイトに書いてあること」を知っています。この2つのずれこそが、Web営業力の課題そのものだからです。可能であれば社外の1名にも見てもらうと、社内の思い込みを補正できます。

この記事の著者

飯田 友広

飯田 友広

代表取締役

Netsujo株式会社 代表取締役。京都発のWeb3・AI実装スタートアップを2023年6月に創業。京都府ワーキンググループ「Chain UP KYOTO」参画(2026-03-10)、京都美術工芸大学での講義・龍谷大学でのセミナー実績、ITコミュニティ「みやこでIT」(connpassメンバー609名・イベント162回以上・2019年2月から運営)運営。NPO法人NEMTUS理事、BAR KRYPTO運営。ソーシャル企業認証「S認証」認証企業(2026年2月認証・2026年4月公表)。技術領域はWeb3/ブロックチェーン/DID/NFT/生成AI/コミュニティ運営。

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この記事が向いている方

  • 自社サイトから問い合わせが来ない理由を整理したいBtoB企業の経営層・営業責任者

  • サイトリニューアルや改善の発注前に、現状の課題を自分で洗い出したいWeb担当者

  • 外部診断を依頼する前に、社内で説明できる材料を揃えたい営業企画担当者

— 壁打ち相談

読者のよくある相談

記事を読んだ後に「自分の状況だとどう判断すべきか」を整理するための壁打ち相談を受け付けています。下記のような相談例が当てはまる方は、お気軽にご連絡ください。

Q. うちのサイトは、どの分野がボトルネックになっていますか?

自己診断の結果と、外部からの無料診断を突き合わせて確認します。

Q. 「いいえ」が多い分野から、何を直せばよいですか?

証拠シートの「次の修正」を、着手しやすい順に一緒に整理します。

Q. 外から見て、検索・AI検索でどう見えていますか?

公開情報にもとづく無料スキャンで、自社の見え方を確認できます。

上記いずれかが該当する場合、初回30分の壁打ち相談で論点整理に対応します。記事に書ききれない個別事情を踏まえた判断材料が必要な段階こそ、壁打ちが活きやすいフェーズです。

Web営業基盤改善|Netsujo SIGNAL

診断から、実装できる成果物まで

無料診断で現状を確認した後は、GA4・Search Consoleの実データ分析(精密分析11万円・税別)から段階的に進められます。検索順位やAI回答への掲載を保証するものではありません。

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